当院での【Guardant360】の検査をお考えの方へ
Guardant360という検査は、血液の中に存在するがん組織由来のDNAを解析し、がん関連遺伝子を調べるものです。
血液を採取し、体の中を循環しているDNAを解析するため、リアルタイムな腫瘍全体の遺伝子変異を反映することができます。また、採取から解析までの期間が比較的短いという利点があります。
腫瘍組織の遺伝子解析と比較しても、Guardant360は治験に登録された人の割合が高く、治験の治療成績はほぼ同等であったとの報告もあります。
Guardant360は、安全で痛みを伴わない検査として、多くの医療機関で使用されている血液検査です。
検査の流れ
Guardant360のメリット
体への侵襲が少ない採血で検査ができます
採血から2週間程度で結果がわかります
Guardant360の対象となる方
進行固形がん(ステージⅢ~Ⅳ)の方
Guardant360の対象とならない方
初期がん(ステージⅠ~Ⅱ)の方
血液がんの方
Guardant360の解析遺伝子
Guardant360の解析遺伝子は74遺伝子です。
なお、この74遺伝子はNCCN(National Comprehensive Cancer Network)のガイドラインで検査が推奨されているもの、米国において治験が進んでいるものが主となっています。
■留意点
遺伝子検査を行っても、治療に有用な遺伝子変異が検出されない場合があります。
遺伝子検査を行い、遺伝子変異が検出されても、薬剤が開発されていないなどの場合があります。
検査の結果、遺伝性腫瘍・家族性腫瘍の素因が発見される場合がありますが、確定診断とはなりません。