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ヤーボイ

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ヤーボイとは

がん細胞を取りまく周囲の環境(T細胞、抗原提示細胞など)の「免疫機能へのブレーキ」を解除、免疫機能の活性化を持続

免疫機能は、体の中に入った病原菌やウイルスを「異物」と認識して攻撃します。
がん細胞も同様に「異常な細胞」と認識されて、T細胞という免疫細胞が司令塔となって攻撃します。
この「がん細胞=異物」という情報をT細胞に伝えるのが抗原提示細胞です。

攻撃を開始したT細胞には、自ら攻撃を終了する機能もあります。
その役割を担うのが、T細胞上に発現するCTLA-4と呼ばれる分子です。
抗原提示細胞の表面にあるCD80/86という分子とCTLA-4が結合すると、CTLA-4は攻撃を止めるようにT細胞に伝えてしまいます。
これが「免疫機能へのブレーキ」となります。

ヤーボイは、「免疫機能へのブレーキ」を解除して 、免疫機能の活性化を持続するお薬です。
なお、T細胞にはいくつかの種類があり、その一つに制御性T細胞(Treg[ティーレグ])があります。
Tregは免疫機能による攻撃が過剰にならないように調整する役割があります。
ヤーボイはTregの機能を低下させたり、がん組織中のTregの数を減らすことで、さらにがんに対する攻撃力を高めると考えられています。

どんな人がヤーボイの治療を受けることができるか

ヤーボイによる治療は、手術による治療が難しい悪性黒色腫の患者さんが対象となります。

ヤーボイの治療を受けることができない場合

ヤーボイに含まれている成分に対して、以前、アレルギー反応(気管支けいれん、全身性の皮膚障害、低血圧など)を起こしたことのある方は、さらに重いアレルギー反応が出る可能性があるため、ヤーボイの治療はできません。

ヤーボイの治療を慎重に検討する必要がある場合

次のような方は、ヤーボイによる治療ができないことがあります。

  • 投与開始時に肝機能に異常のある方
  • 自己免疫疾患(※1)の方で、免疫の活動性が高い場合

※自己免疫疾患:免疫機能が正常に機能しなくなり、自分の組織を攻撃してしまう病気で、甲状腺機能異常症や関節リウマチなどが自己免疫疾患に含まれます。

ヤーボイの副作用

ヤーボイは従来の抗がん剤とは異なり、免疫に作用する「がん免疫療法」のお薬です。そのため、ヤーボイによる副作用や、その対処法は、従来の抗がん剤とは異なります。

ご注意いただきたいこと

  • ヤーボイは重大な副作用を引き起こす可能性があるため、下記の症状が現れた場合には、すぐに主治医に知らせましょう。
  • 症状発現の早期に適切な対処を行えば、重症化を防ぎ、ヤーボイの治療を続けられることにつながります。
  • これらの症状が現れても、市販の薬や栄養補助食品など主治医が処方したもの以外は使用しないでください。

ヤーボイの副作用は治療が終わってから数週間後、数ヵ月後にも現れることがあります。治療が終わった後も気になる症状があれば医師に相談してください。

消化器
  • 下痢(軟便)あるいは排便回数が増えた
  • 便に血が混じる、便が黒い、便に粘り気がある
  • 腹痛あるいは腹部の圧痛(押すなど圧迫した時に現れる痛み)がある
  • 視界がぼやける、物が二重に見える、いつもと見え方が異なる
  • 眼が痛い、充血がある
皮膚・粘膜
  • かゆみがある
  • 発疹がある、赤くなる(かゆみがある場合と、ない場合がある)
  • 口内炎
  • 皮膚がむける(水ぶくれがある場合と、ない場合がある)
その他
  • 発熱がある
  • 息切れ、息苦しい
  • 吐き気や嘔吐がある
  • めまいや失神がある
  • 疲れやすい
  • 頭痛がある
  • 足、腕、顔に力が入らない
  • 行動の変化がある(性欲が減る、いらいらする、物忘れしやすい等)
  • いつもより出血しやすい、あざができやすい
  • 手足がしびれたり、刺すような痛みがある
  • 濃い色(赤褐色や褐色)の尿がでる
  • むくみがある
  • 皮膚や白眼が黄色くなる

ヤーボイの特に注意すべき副作用

ヤーボイによる治療において、特に注意が必要な副作用は、炎症性の副作用、薬剤の注入に伴う反応などです。

炎症性の副作用とは

ヤーボイはがん細胞を攻撃するT細胞の働きを維持するお薬ですが、T細胞が過剰に働くと炎症性の副作用が起きることがあります。消化管、肝臓、皮膚、神経系、内分泌系などの器官に副作用が起きた場合、以下の症状が現れます。

消化管障害 下痢、腹痛などの症状が現れます
肝障害 血液中の肝酵素が基準値より高くなります
皮膚障害 発疹がある、赤くなる、かゆみなどの症状が現れます
神経障害 手足のしびれ、脱力などの症状が現れます
内分泌障害 頭痛、目の異常などの症状が現れます
腎障害 血液中のクレアチニンが基準値より高くなります
間質性肺疾患かんしつせいはいしっかん 息切れ、呼吸困難、空咳などの症状が現れます

これらの症状に気付いたら、自分で対処しようとせず、すぐに医師、看護師、薬剤師に連絡してください。炎症性の副作用に対して、副腎皮質ホルモン(ステロイド)投与やホルモン補充療法を行います。

薬物の注入に伴う反応

ヤーボイの投与中または投与後24時間以内に発熱、悪寒、ふるえ、かゆみ、発疹、高血圧や低血圧(めまい、ふらつき、頭痛)、呼吸困難などが現れることがあります。
これらの副作用が出たらヤーボイを中止(または休薬)して回復を図ります。早期発見が大切ですので、症状に気付いたら、すぐに医師、看護師、薬剤師に知らせましょう。

ヤーボイの費用

体重等により投与量を決定するため、患者様毎に費用も異なります。詳細はお問合わせください。

〒133-0052 東京都江戸川区東小岩3-16-3 TEL 03-6657-8215 診療時間10:00-18:00(土曜のみ13:00)[木・日・祝除く]

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